2018/09/28 13:22

急に肌寒くなりました。丁度良い気温と自然の変化や、空気の色、匂いで秋の訪れを感じます。

秋は好きです。落ち着いた心で楽しく物作りに励んでいます。


今回は製品紹介ではありませんが作業エプロンの紹介です。


以前から作業用のエプロンを探していたのですが、なかなかしっくりくるものが見つからず「自分で作ろう!」と思い立ってついにベーシックバージョンが完成しました!!キャンパス部分へのカスタムはこれからジワジワ進めていきますが、今回は生まれたての第一弾です。



 使  革:牛革

革  名:NEW YORK

    :イタリア

革  色:キャメル

厚  み:3.6mm

布  色:カーキ

仕  様:ワンウォッシュ

使用布地:帆布8号


ポイント①布地への拘り 

帆布生地は硬めなのですが、仕事では刃物や菱ギリなどを使うためしっかりした生地を使いたくて帆布にしましたが、そのまま使うと動きづらいのでワンウォッシュの帆布にすることで、しっかりしつつも柔らかい仕上がりになっています。




ポイント②革への拘り

革はイタリア製で植物タンニン鞣しのNEW YORK(牛革)を使いました。

NEW YORKは油分多めの革で肌触りが良くて、体に密着した時に吸い付くような感覚があります。

そして長く使いたくて、使えば使うほど革のエイジング楽しめるキャメル色を選びました。




ポイント③ギボシ留め

エプロンの顔になるであろう前面の留め方はギボシ留めにしました。

無駄に縫いが無い格好良さっていうのが自分の中にありギボシとループは最高の組み合わせです!そして調節可能!!真鍮のバックル留めと迷いましたが、今回は重さを考慮してギボシです。



ポイント④肩当て

格好良いですよね。肩当てって。笑

肩当てがあったほうがよかった理由は2cm幅のベルトだけだと肩で遊んでしまって、肩にかかる負担も集中してしまうのでベルトパットを取り付けました。

カメラマンのレザーベルトからアイデアをもらいました。

カメラマンが格好良い理由の一つに肩当てはあると思っています。



ポイント⑤後ろ姿の美

力の流れ方、座ったり動き回る時の力の逃がし方はもちろん大切にしましたが、一番重要視したのは「後ろ姿の美」!!

かなりいい感じにできました!何度も試作、調整を繰り返してこの形になりました。

ベルトのつなぎ目の革も含めて美しい形状になったと思います!


写真はなんとなく下から覗かせてみました。父親にのイカした背中を見せられるように頑張りたいです。子供はいないけど。。

本当は着ている姿を撮りたかったのですが、一人だと中々難しくて撮れませんでした。いつかは着ている姿を撮りたいです。



ポイント⑥分解可能

レザーベルトと帆布生地を分解することができます。

初めから想定していたわけではありませんが、結果的に分解できました。ものづくりにはこういった楽しみや発見がよくあります。

帆布の生地だけ作れば革仕事や大工仕事など仕事によってエプロンを取り替えることが可能になりました。偶然の産物。






結構書きました。作業着制作第一弾はこの辺にしておきます!


これから仕事の合間に帆布の布地に自分仕様にカスタムパーツを取り付けてたりしていくので、定期的に更新します!



これは仕事というよりも本気の遊びですね。